親戚や友人の、小さい子どもへ贈りたいものの一つに、木製の積み木セットがあります。
きっとどんな人でも積み木で遊んだ経験があるし、子どもが遊んでいる姿といえば積み木遊びを想像できるでしょう。
子どもは積み木が好き!
シンプルですが、そうなんです。いつの時代も不動の人気玩具であり続ける理由は、子育てを通じた実体験としてわかってきました。
積み木の実力を知る
私自身の積み木の記憶はほとんどなく、年の離れた妹が遊んでいる姿をうっすら覚えている程度でした。ですから子どもが生まれてもその必要性はよくわかっていなかったのが正直なところです。
そんな私が、積み木という玩具の圧倒的な存在感に気がついたのは、娘が保育園に通いはじめてからでした。わが家に積み木はあったものの、保育園には業務専用なのか大量の積み木がありました。
どのクラスでも人気が高く、お迎え時に積み木で遊ぶ子たちはよく見る光景でしたし、わが子もそうでした。お迎えが遅くなってしまったときは、残された少ない子たちで、いつも巨大建造物が出来上がっていました。子どもたちはいつも「ねぇねぇ、見て見て〜」と自慢げです。
そんなときの写真です。
とても高い建物ができていたこともありました。大量の積み木があるからこそ土台もしっかり、工夫して自分の背丈を超えるほどにもなっていました。
そんなとき先生は「他のお友だちにも見せてあげたいから、明日までこのままにしておこう!」とお片付けを免除してくれたこともありました。
どこまで積めるか高さを競ったり、ビルやお家にしたり、あったらいいなという空想の建物を作ってみたり、積み木ばかりに集中し、大いに盛り上がれるものだなぁと感心したのです。
わが家の積み木ストーリー
一人娘のわが家には、積み木セットが2つあり、よく遊ぶ玩具になっていました。
一つは、5才年上のいとこのお姉ちゃんから譲ってもらった、ブルーナーのひらがな積み木。すべて立方体で、1面にブルーナーのイラスト、他5面がひらがなや数字で構成されているものです。しっかりした木箱に入っていて、60ピース入り。(現在は販売していないようです。)
もう一つは、白木で統一された基本の積み木32ピースセット。三角やアーチ形、半円なども揃って、正方形の木箱にぴったり収まり、シンプルさが気に入っていました。
カラフルなものも良いのですが、見た目がガチャガチャしたり用途が限られたりするので、色付きならある程度量が多い方がよいかもしれません。その点、白木で困ったことはないんですよね。
また、箱に入ったものはお片付けもパズルのように楽しんでできることにも、価値を感じます。ですから、ケースは紙やバケツではない木製のしっかりした箱がおすすめです。
この2セットがあれば十分に遊べていたようです。
保育園ほどの大作ではないものの、高く積んだり、ぬいぐるみや人形たちを持ち込んでお家をつくったり。
家ではこんな風に遊んでました。ポケモンが流行っていたのですね。
写真がこんな1枚しか見つからなくて、もっと撮っておくんだったと激しく後悔しています。もっと大作も作っていたし、可愛らしいお家もできていたはず……。 その後も比較的長く、小学生になっても、一人でもお友だちとも遊んでいた、思い出の積み木たち。今となっては懐かしいほっこりする時間は、積み木とともにありました。
次のお家へお引っ越し
娘が小学中学年になった頃、親しい友人の赤ちゃん宅へ譲ることにしました。
積み木をつかんで投げる、やっとカチカチできるくらいの月齢でしたが「これから積めるようになるの楽しみ」ととっても喜んでいただけました。
ひとつ申し訳なかったのが、1ピース無くしてしまっていたこと。どうしても見つからず、ないままにお渡ししたのです。
ところが先日クローゼットを片付けていたら、円柱の積み木が一つ、コロンと出てきました。
なぜクローゼットにあったのかは謎ですが、ゴミ箱にポトンしていなかったのは、娘のグッジョブです。
現在の持ち主に無事お送りすることができて、ほっとしています。
先日、友人に今どんな遊び方をしているのか聞いてみたところ、他にも同じ基尺のお下がりも増えたそうで、まさに遊んでくれていました。
まだ年少さんだけど、電車が大好きな小鉄くん。外出控えで電車を見る機会が減ってしまっているなか、まっくすとき、はやぶさ……と新幹線の名前を並べているのだとか。
「まっくす」が「ますく」になっちゃって……かわいい。うちは女の子で鉄道には興味がなかったのでとっても新鮮です。当時はポケモンの名前をたくさん並べていたかな、私もたくさん覚えさせられたものでした。
その時々、その子ならでは、好きな言葉をつなげて遊びながら学べる、ひらがな積み木の本領発揮です。
積み木がお引っ越しをしたことで、こんな風に友人の子の成長を見守れるというのも嬉しい発見でした。
この先どんなストーリーを紡いでくれるでしょうか。
白木の積み木は時とともに味が出て、手に馴染みやすくなっていそう。しっかりした品質の良い積み木だったら、何代も使えそうですね。
さまざまな要素が凝縮されている積み木、ギフトにするならまずはお母さんと相談して、そのお家や子どもに合った一品を選ぶのがよいかもしれません。積み木はかなりポテンシャルの高いギフトですよ。